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文章が巧みで官能描写もあるのに、なぜか欲望を刺激されない作品があります。
逆に、文章は稚拙なのに訴えかけてくる作品があります。
作者自身の嗜好と読者への配慮(サービス)のバランスというのは、とても難しいものですが、妄想こそが官能小説の原動力であることを忘れてはいけません。
例えば、人と人の関係性でみても「チャタレイ夫人」のように貴族の夫人と庭番の男という、あり得ない組み合わせが、読者のイマジネーションを刺激します。関係の特殊性というものが、読者の想像力に訴えかける要素を作り出しているのです。
官能小説というのは、あくまで性的興奮を煽り立てることを目的とする、と定義した場合、(例えば)村上龍のセックスやSMを題材とした作品は、ポルノではないということになります。
文学表現上のインパクトを狙っている限り、公序良俗に反していてもポルノには該当しないのです。
ですから、女性にも売れるのでしょう。
官能小説を描きたいと思っている人の多数は、”文学表現上のインパクト”という衣を着せることで、これはポルノじゃありませんという前置きがほしいのだと思います。
でも、本音は違うところにあるわけです。
戦後の混乱期、大衆を活気づけるためにポルノは必要悪として黙認されていました。
ところが、日本が立ち直ってくると、抑圧の対象となります。
昭和27年には、「わいせつ図書取締まり強化」が始まります。
官能小説を描きたいと思っている人は、このような権力(取締り)も無視できない要素として障害になっているはずです。
私たちのプロジェクトでも、パスワードを入力しなければ閲覧できないという制限をつけなければなりませんでした。
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*トップ>メニュー>e-novel>mov's
Erotical Parade*

*パスワード入力>mov's
Erotical Parade メニュー>コンテンツ*
(※アダルトコンテンツなので、パスワードとIDを取得しなければ閲覧できない)
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私たちのプロジェクトは、結果的に成功とはなりませんでした。
オンラインで課金する場合、どうしても個人情報が動いてしまうからです。
こっそり手に入るようで、実は”記録”が残る仕掛けになっていることに、危惧する人が多かったようです。
書店や駅のキオスクなら、レジ(会計)をクリアすればOKですが、オンラインで課金となるとそうはいきません。
プリペイドカードの番号入力という方法もありますが、カードを購入するという手間が障害になってしまいます。購読を無料にして、広告収入で賄うという手法も、アダルトコンテンツということで問題がありました。
このプロジェクトで、女性の反応がなかったというのは、このような要因があったからだと考えています。なぜなら、看板を”恋愛小説”と変えるだけで対処できたからです。
”文学表現上のインパクト”という衣を着せる方法でも同様です。
やはり、レディースコミックの表紙のように読者が安心して買えるための演出が必要だったのでしょう。
難しいのは、”文学表現上のインパクト”を意識しすぎて、必要以上に内容を調整してしまうと、文章が巧みで官能描写もあるのに、なぜか欲望を刺激されない作品になってしまうことです。これは、致命的な問題です。
いくつかの課題を抱えながらも、文字コンテンツが不変であること、そして次世代メディアでも大きな可能性を持つことがわかりました。「官能小説を携帯電話で読む」この試みは、私たちにとって、後につながる貴重な財産になったことは間違いないようです。
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-プロジェクトを終えて-
Real Video [2分30秒]
◆56kbps(低画質)
◆ADSL/CATV(高画質)
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今回のWeb版は、ビデオバージョンのダイジェスト(ショートバージョン)です。上のmov 氏のコメントも本編から抜粋したものです。ケータイ小説という具体的なプロジェクトを通して、さまざまな事情が見えてきました。ビデオバージョンでは、視覚的な表現を駆使して‥もう少し深く紹介しています。
ビデオバージョンの公開は後日、告知いたします。
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