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4.Flash MXを使うウェブクリエーターの新しい仕事

Broadcast of web animation production

実験的な試みとして、「4-2.Flash アニメーション・スタジオを設立する」を実演中継という形式で進めていきます。(特別講義・第12回「モーションディスプレイ制作の中継1」、第13回「モーションディスプレイ制作の中継2」と同形式。)

アイディアからコンテ、描画、サウンド、アニメーションまでの作業をテキストとSWFファイル(作業過程)で公開していきます。この試みは、前回同様、クリエーターの方々の仕事を”プロセス”として紹介させていただく講座企画の実験として進めるものです。「作品ができるまで」を紹介するメイキング物の新しい形です。

尚、講義の音声バージョンも参照できるようにしていきます。講義「4-2.Flash アニメーション・スタジオを設立する」の参考ページも随時更新されます。

企画の狙い:
クリエーターの「作品」ではなく、「作品ができるまで」を紹介することで、言葉や文章では伝えにくい創作ノウハウを感じ取ってもらうことができる。いわゆるメイキング物のように編集されない分、ライブ感を得られる。(※今回はこれらの効果を検証するための実験です。)

今回のお題:
某代理店からWebアニメーション(プロトタイプ)制作の依頼がくる。
代理店談:今まで「Webisode」という括りで、ショートムービーやミニゲーム、コンストラクションを提供してきたが、採算性に問題があり、新たなアプローチを模索することになった。Flashアニメーションを発表している作家を中心に、制作依頼。他メディアへの展開や作業の効率性などを検証するプロジェクトとして実施されることになった。プロジェクト後は、音楽プロダクションや出版社とのタイアップでブランド化を積極的に進める。

実施日:15日(日)〜 プロタイプが完成するまで毎日更新
中継方式:
テキストとSWFで更新。制作途中のSWFファイルは全て公開します。但し、ストリーミングアニメーションを視聴するには、IDとパスワードが必要となります。(このLive が終了後、一般公開されます。)

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[2002.9.15]制作日記スタート!

いよいよ始まりました。この日記は最新がページの下になります。

先週のキックオフ・ミーティングに参加。詳細が分かりました。「Webisode」なんてジャンルがあったんですね。Webとepisodeの造語ですが、検索するとたくさん出てきます。代理店の話しだと、あまり儲かっていないようです。アートぽさが持つカッコいい感じは、一般向けのエンターテインメントにはならないんでしょうかね‥。とにかく、Flashでプロトタイプを作ることになりました。ソフトは何を使ってもよいけど、最終的にFLA ファイルで納品ということになりました。さて、どう進めていくか‥。

代理店の担当さんは、かなりサウンドにこだわっていました。サウンドで失敗して、陳腐になってしまった作品が多かったということですが‥。どうなんでしょう、データサイズのことを考えると。ただ、個人制作において、サウンド(音声、効果音、BGM)というのは大きな壁なんですよね。音楽に長けている人でも、けっこう大変だと思います。たしかに、ラジオドラマみたいに完成度のあるサウンドを使えれば、多少、絵数が少なくても、商業作品として持っていきやすいかもしれません。(もちろん、内容次第ですが。)

今回はサウンドにこだわってみましょうか‥。とりあえず、素材の確認。作曲なんてできませんからね。私のように、音楽作りの経験がない人は、ACID のようなソフトは有り難い。ロイヤリティフリーの素材集もいくつかあるので、なんとか進めてみようと思います。

写真:「ACID MUSIC 3.0」とループ素材

[ループシーケンサー「ACID」と音源集]

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[2002.9.16]アイディア出し

今日からストーリー作りを始めています。

余談ですが、「TAMALA 2010」のプロモーションが始まったようです。広告も出始めています。掲載メディアは、音楽系ですね。今発売中の「Fine」の裏は全面です。こういう雑誌に広告を載せるということは、ただの可愛いアニメじゃありませんね。毒々しいシーンもありますが、やはり音楽に力が入っているようです。

そういえば、代理店の担当さんも、音楽プロダクションとのタイアップが重要と言ってました。どういう戦略でアプローチするのでしょう? (次の打ち合わせで聞いてみよう。)制作者側の視点から見た「TAMALA 2010」の興味深い部分は、Adobe Illustrator のベジェで描いているということですね。最終的に、AfterEffects で編集しているんですが、描画はベクトル。だから、ポスターとかグッズにデータを流用しているようです。

以前、郵送されてきたAffter Effects のチラシに「TAMALA 2010」の動画が載っているのですが、これだけ動いていて、Adobe Illustrator のベジェで描いているというのはすごい。2Dフルデジタルといっても、かなりの手作業。個人制作している人には励みになりますね‥。劇場用のアニメでもOKなんだと。

写真:Fineに掲載されている「TAMALA2010」の広告

[音楽系のメディアでプロモーション中の劇場アニメTAMALA2010]

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[2002.9.17]サウンドコンテに挑戦!

ストーリーは、なんとなく出来てきました。今はラフなコンテを描いています。いつもなら、すぐに絵を描いて、いきなりFlash でオーサリングしていくのですが、今回は”音”重視で進めるつもりです。(といっても、音を作ることはできないので、素材集に依存してしまいますが。)

午後からは、早速 ACIDでストーリーを組んでいく作業に入りました。ショット、シーン、シークエンスのアイディアを文字で表し、ACID にタイミングを挿入していきます。

写真:タイミング出しとACIDの作業

[ストーリーに沿ってタイミング出し、ACIDでラフに組んでいく]

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音にあわせて軽快に動くアニメーションは、Webでは敬遠されていますが、今回はあえて挑戦してみます。ストリーミングで公開しますから、時間軸が崩れることはありませんが、絵がどういう感じで飛ばされるか‥。逆に言えば、多少コマ飛びしても、支障のないコンテを切らないといけませんね。

実は、ACID はバージョン3になって映像も処理できるようになったのです。私が使っているのは、「ACID MUSIC 3.0」で価格も1万円前後。(プロバージョンは高いです。)絵コンテをスキャンして、Flash に読み込んでラフに組み、QuickTimeムービーとして書き出します。このムービーファイルをACIDのビデオトラックに読み込んで、音をつけていくと効率的です。

私はMacユーザーなのですが、この作業はWindowsです。ACIDにMacバージョンはありませんので。Macなら「Ableton Live」というループシーケンサーがあります。

画像:ACIDの編集画面

[ ACID で音を重ねていく、絵のイメージはまだ頭の中]

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音に厚みを出すために、とにかく重ねました。BD(バンドデシネ)方式ですね。バンドデシネって、フランスのコミックのことですが、音の手法として、よく出てくる言葉。雨音でも4種類くらいの素材を重ねて、遠近感を出してみました。こんなことは、とてもFlash ではできませんからね。音の素材集に依存しているのが辛いんですが、それらしくなってきました。(単にお金の問題ですからね。音は個人制作の壁です。)

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画像:ACIDの編集画面(全面)

[音源集に収録されている音素材をどんどん重ねていく]

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第3回「ウェブアニメーションの可能性」[2002.7.16]

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